ポートランド・バンクーバー・シアトル(レドモンド)の学習塾、
巣鴨アドバンススクール。シアトル校の杉山です。
本日のテーマは『語彙力・単語力』
永住の方で、日本語を勉強している生徒も、
駐在の方で、英語を勉強している生徒も、
外国語(第2言語)を勉強するときに問題になるのは「単語力」。
日本では「○○単語で英語が通じる」など
少ない単語をうまく活用して会話をしようとする書籍がありますが、
やはり語彙力はあった方が良いに決まっています。
少ない語彙でも日常会話程度では何とかなると思いますが、
文章を読んだり、正確なニュアンスを伝えようとする際に、
単語数が少ないことで、稚拙な印象を与えてしまう可能性があります。
また、帰国入試や英検、TOEFL、TOEICなどのテストで高得点を取るには
語彙力が必要なのは間違いありません。
そこで、今回はどのように単語を覚えていくのかについて
生徒に試して効果があった3つの戦術をお伝えいたします。
具体的には、以下の3つです。
1、 区別
2、 反復とタイミング
3、 五感
1、 区別について
「今度こそ単語数を増やすぞ!」と思い立ち、単語帳を買ったとします。
単語帳の中には知っている単語と知らない単語があるはずです。
まず、勉強するにあたり「どの単語を知っていて、どの単語を知らないか」
について仕分けすることからスタートしてください。
① 単語を見て、瞬時に意味や使い方が分かった単語(〇)
② 単語を見ても、意味がよくわからないor意味が出てくるのに時間が掛かった(△)
③ 単語を見ても、全くわからなかった。
以上3つの単語にカテゴリーわけをしてみてください。
そして、②③の単語のみを勉強していくのが最初の方法です。
2、 反復とタイミングについて
単語の勉強として良くない方法は、回転が遅いということです。
例えば、200個の単語を覚えるとして、以下の計画を作りました。
1日目:1~10番目の単語を覚える
2日目:11~20番目の単語を覚える
3日目:21~30番目の単語を覚える
・
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・
20日目:191~200番目の単語を覚える
一見、計画通りに勉強すれば200単語を覚えられる気がしますが、
人間だれしも忘れます。私も本当に色々な単語を忘れ、
がっかりする毎日です。
復習を全くしないと、1日(24時間)で半分以上の内容を
忘れてしまうらしいですよ。
だからこそ、復習をする前提で単語を覚えるペースを上げないといけません。
先ほどの200単語を暗記する例で、別の方法を考えてみましょう。
ポイントとしては、「1週間に3回は同じ単語を学習する」ということです。
まずは、この200単語を5つにわけて、平日にこれらを勉強するようにしましょう。
毎日、新しい40単語に出会う計算になりますね。
月曜日:1~40番目の単語を覚える
火曜日:41~80番目の単語を覚える+月曜日の単語の復習
水曜日:81~120番目の単語を覚える+火曜日の単語の復習
木曜日:121~160番目の単語を覚える+水曜日の単語の復習
金曜日:161~200番目の単語を覚える+木曜日の単語の復習
ここまでの平日5日間で1~160番目の単語は2回、
161~200番目の単語は1回学習しました。
そして、土日でもう一度1~200までのすべての単語を総復習します。
これで、これらの単語を長期記憶に留めておくことができるはずです。
3、 五感を使う
ここでは、生徒たちの失敗を2つ紹介させてください。
生徒たちの失敗①
単語を勉強するときに、単語を眺めているだけ
これは、単純に勉強するときの「強度」が足りないため、
記憶に残り辛いということです。
やはり、新しい何かを覚えるときには
ある程度負荷を掛けないと、定着しません。
生徒たちの失敗②
単語のみひたすら書いて覚える。
これは勉強した気になります。
ノートにたくさん書いた単語、掛かった時間、そして汚れた手。
そのすべてが「やった感」を助長している気がしてならないです。
実際にはこれもただ単語を写しているだけの強度の低い勉強かつ、
単語を書いているだけなので、その単語の使い方を理解することが
できません。
したがって、時間をいたずらに使っているだけと言わざるを得ません。
同じ単語を書くにしてもおススメの方法があります。
① 新しい単語を使って自分で文を作ってみる
② 先生やネイティブのお友達に文法が間違っていないかチェックしてもらう
③ ②で添削された文章を、何回も言って暗記する。
自分で文章を作れないよ!という人は辞書に載っている例文を
覚えるのでも効果があります。単語単体で覚えるのではなく、
「文またはカタマリで覚えること」が大切なんです。
それによって周辺知識と一緒に新出単語がインプットされるため、
より単語が覚えやすくなるはずです。また、この勉強法では目だけでなく
手や口、そして耳も使っています。五感を使って覚えることで、
長期間記憶に残りやすくなります。
今回の単語を覚える戦術についてはYouTube動画でも説明しています。
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