ポートランド・バンクーバー・レドモンドの学習塾、
巣鴨アドバンススクール。レドモンド校の杉山です。
帰国子女受験って特殊な入試パターンだと思います。
特殊ゆえに情報も限られており、保護者・生徒ともに
志望校選びにはかなり苦労されております。
駐在の方の悩み
「帰国子女受験について、どこから手を付ければよいかわかりません…。」
この悩みに対する回答
親子ですること
「帰国する地域の高校について、適切な情報収集をすること。」
【情報収集のポイント】
・帰国子女を受け入れてくれる高校がどのくらいあるのか。
・帰国子女の要件はどうなのか。(海外在住歴など)
・帰国子女の受験形式はどうなのか。
・帰国子女の優遇条件の有無。
・公立の場合
→誕生日の関係で受験までに現地校の9年生が終わらない場合の対応。
大切なこと:各受験のパターンを理解すること。
パターンを理解していなければ、入試にはなりません。
高校入試には大きく分けて3つの帰国子女選抜方法があります。
- 帰国子女特別選抜
- 3科目入試
- 5科目入試
では、どの地域でどの入試形式があるのでしょうか?
大まかにまとめると…
- 帰国子女特別選抜
→多くの帰国子女を受け入れている高校で行われる入試形式。
→試験科目は英語のみ、作文と英語など
【メリット】
・英語が強い生徒にとっては強みを最大限活かした入試。
【デメリット】
・受験校が一部に限られてくる。
・中途半端な英語力では受験できない。
Q、高い英語力とは?
A、進学したい学校によって異なります。
英検準1級レベル(TOEFL80点程度)が一般的なラインです。
- 3科目入試
→ほとんどの私立高校、帰国子女枠のある公立高校
→①の入試に比べて目に見えるメリットは少ないです。
学校によっては、帰国子女のみ加点(または合格基準点を下げる)が
あります。
→通常の得点よりも低い点数で志望校に合格することができる!
Q、3科目入試のデメリットは?
A、一般生徒と同じ試験問題を受けなければならない学校が多いことです。
なので、日本の学生と同じように受験勉強をしなければいけません。
いくら英語に強みがあるといえど、残り2科目を国語の点数だけで
カバーするのは不可能です。
→3科目バランスよく得点できる生徒が合格に近いです。
Q、数学は現地校・補習校で勉強しているので、
力を入れなくて大丈夫ですか?
A、アメリカの現地校と日本の数学では、学年によって進度や学習内容が
異なります。また、土曜学校の授業時間では、受験で聞かれる内容まで
カバーすることは難しいです。入試は分野横断的な総合問題が出題
されますが、現地校では総合問題は出題されません。
早い段階で入試に向けて総合問題の練習をしておく必要があります。
- 5科目入試
→公立高校(帰国枠なし)、一部の私立高校
※都道府県・学校により、「帰国子女は配慮をする」との記載があります。
→帰国する都道府県の教育委員会及び志望校に問い合わせてください。
Q、5科目受験におけるポイントは何ですか?
A、3科目入試と同じく、穴を作らないようにすることです。
そのために特に地方に帰ることが分かっている生徒は、
社会を早めに対策してください。
日本の中学社会の勉強は以下の通りです。
・地理(日本地理と世界地理)
・歴史(日本史が大半)
・公民(日本国憲法、日本の政治システム、経済など)
上記の通り、地理を除けば中学の社会は日本のことを学習する機会が多く、
そのため、現地校での勉強と被っていない分野が多いです。
帰国子女の方はインプットが足りない方が多いため、漫画からでも
構わないので、まずはインプットからスタートしてください。
Q、英語の対策は不要?
A、日常生活で英語を使っているため英語対策は要らないと
思われるかもしれません。
→結論、文法を中心に対策をしてください。
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September 22, 2021, 5:52 am