駐在でアメリカに来る人たちと話をしていると、英語勉強方法に対して誤解があるな、と毎度考えてしまいます。
英語の勉強法に関する3つの誤解をお伝えいたします。
1 英語は英語で学ぶべき
2 日本語への翻訳なんて必要ない
3 英文法なんて必要ない
それでは一つ一つ解説していきます。
申し遅れました。オレゴン州ポートランド郊外、ワシントン州シアトル郊外に、ワシントン州バンクーバーにある学習塾、巣鴨アドバンススクールの御殿谷(みとのや)と申します。
当校では、帰国子女の子たちをはじめ、永住生の生徒たちが学問にて切磋琢磨しています。
1 英語は英語で学ぶべき
これは本当にごもっともなように思えます。だってアメリカの人々は英語で英語を学んでいるのですからね。
でもですよ。
せっかく培った日本語力があるわけです。
なんで両手があるのに、両手を使わないのか、という状態。
右手を縛った状態で、利き手でない左手だけでお箸を使うのか、ってことです。
その右手でお箸を使ったら、もっと速く食べられるようになりますよ、と。
日本語が使えるなら、じゃんじゃんその日本語を使って英語を勉強しましょう。
そのほうが理解力もどんどん上がります。
英語を英語で学べるレベルというのは、例えていうと英検2級以上のレベルですね。
2級だと少し頼りないかな。英検準1級くらいは欲しいところ。
ここまで来たら、じゃんじゃん英語を英語で学びましょう。
2日本語への翻訳は無駄
これもよくある誤解の一つですね。
日本での英語教育の弊害なのでしょう。
日本語訳ばかりやって、と。
私も高校生の頃、日本の高校で英語の翻訳ばかりやらされて、こんなこと意味あるのかな、って思っていました。
でも、日本語訳って、英語力の理解度を確かめる上でとても便利なんですよね。
例えば、以下のようなLeft を使った文章がありますね。
Turn left.
I left my textbook at home.
He left for Japan yesterday.
こんな文章があってですね。
子供たちにどういう意味だと思う?と聞くと、トンチンカンな回答が続出します。
同じleftでも文法がわかっているかどうかで、意味が変わってくるわけですからね。
Left だって、その後にfrom か forとかで意味も変わってきますしね。
こういう時も、日本語で理解度を確認しておくって大事です。
次にやっぱりこれですよね。
3 英文法なんて学ばなくて良い。
確かに、高校英語で出てくるような英文法。
ものすごい複雑な長文を文法的に理解するっていうのは、正直あまり実用的ではないんですけどね。
例えばですが、文法わかっていないと、肯定文で質問しちゃうようになりますよね。
He is your father?
とかね。
You are Japanese?
別に通じますよ。
現地校で使っていても通じます。
でもですね。
それは「てにをは」が正しく使えていない外国人の日本語なんですよね。
「ワタシ、ニホンジン、チガイマス」
って言われても通じますよね。理解はできますよね。
でも
「ワタシはニホンジンではアリマセン。」
って言われた方が、わかりやすいですよね。
もっと長文になったら、てにをはが明確でない文章なんか分かりませんよ。
それでもそれでも、英語なんか別に通じればいいじゃないかって?
その程度の英語レベルを目指しているのなら、それでいいでしょう。
でも、子供たちは現地校でそれこそハイレベルな英語を勉強しているわけですからね。
通じれば良い、これはただの逃げですよね。
それは通じない英語を使っている人が、言うべきことです。
通じる英語を使っている人は、さらに上のレベルを目指しましょう。
もっともっとレベルの高い英語を身につけていきましょう、せっかくアメリカという環境で、英語力を上げられるのですから。
というわけで、以上3つの英語教育によく見る誤解です。
1 英語は英語で学ぶべき
2 日本語訳なんて必要ない
3 英文法なんて必要ない
英語は、日本語を使いながら学びましょう。
たまには日本語訳をしてもらって、しっかり意味を理解しているかを確認しましょう。
何よりも英文法をしっかりと習得しましょう。
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