「巣鴨、いいカモ、〇〇かも」でお馴染みの
ポートランド・シアトル・バンクーバー(WA)の学習塾、
巣鴨アドバンススクール。レドモンド校の杉山です。
流行語大賞ノミネートがされましたね。
「にわかファン」や「ONE TEAM」といったラグビーに関する表現や、
「後悔などあろうはずもありません。」などで有名なイチロー選手の話題。
興味のある話題はわかるのですが、
「あな番」「おむすびころりんクレーター」は興味がないのでわかりません。
そもそも、日本で流行っていたのでしょうか??
さて、前回は英語の読み書きをしっかり身に付けるということに
ついての記事がありましたが、どのように読み書きを身に付けていけばよいでしょうか?
結論、そのためには英文法の習得は必須です。
何を使うの?
巣鴨アドバンススクールでは日本の教材をベースに文法学習を進めています。
「せっかくアメリカに来たのだからアメリカの教材を使えば良いのでは?」
というご意見もあります。
ただ、基礎固めの段階や、体系的な文法をより早く身に付けたい場合は
日本の教材の方が日本人にとってわかりやすく書かれています。
まずは、中学3年間分をしっかりと身に付けるようにしてください。
では、身に付けるとは?
身に付ける
知識・習慣・技術などを自分のものとする。体得する。習得する。(小学館『大辞泉』)
英語を見て文章の意味を正確にわかるようにする。
日本語の文章を正しく英語にする。
文法のルールに則って、正しく文の形を変える。
以上のようなことを、瞬時にすることができる。
これが身に付けることだと私は思っています。
身に付けるにはどのような練習が必要?
言うまでもなく日本語と英語は全く別物の言語です。
日本語をマスターするのに2200時間が掛かるという調査結果もあります。
一説によると、英語話者にとって日本語は習得するのが最も難しい言語の1つだそうです。
日本人が英語を習得する場合も然り。よく言われているのは日本人が英語を習得には
3000時間が必要だということです。
このように英語と日本語が共通項の少ない言語だからこそ、
基礎固めとして文法をしっかり身に付ける必要があります。
文法は英語の4技能すべてにおいて大切です。
基礎がしっかりしている方が、早く高いレベルまでたどり着くことができます。
一見流ちょうに英語を話しているように見えても、いざ書かせてみると
I am playing tennis. という文を I playing tennis.
といったように間違った英語を書いている生徒もいます。
その数は意外と多いです。
これは、英語の文法が入っていない状態で耳だけ慣れてしまったため、
Schwa(シュワー、曖昧な「あ」の音)、や機能語(代名詞や前置詞、助動詞など)
ネイティブが弱く発音(場合によっては発音されない)を意識せず
音のみを理解している状態です。それでもある程度のレベルに到達できますが、
基礎を身に付けていない状態に比べて、非常に時間が掛かってしまいます。
前置きが長くなってしまいましたが、どのように文法学習をしていくのか?
①ワークにある問題を解く。
②ノートに間違えた問題を書いていく。
①の手順を飛ばして、いきなり②に入ってしまっても構いません。
ただし、英文の形で文法を覚えるのが目的なので、間違えた部分だけノートに
写すのではなく、全文を書き写すようにして下さい。
③ワークの例文を瞬時に「英語⇔日本語」にできるように、
繰り返し口頭練習をする。
簡単な例文で構わないので、早く正確に口に出せるまで何度も繰り返してください。
基礎練習は日本語のテキストで練習した方がスムーズです。
なぜなら、すべて英語で書かれているテキストだと問題文の指示や説明を読むのにも
一々辞書等を使わなければならず、全体を網羅するのに時間が掛かってしまうからです。
目安は『日本の中学レベルの例文をすべて瞬時に英作文できるようになる』こと。
これができるようになれば、現地校の生活でも自分の言いたいことを
表現できるようになるはずです。
このレベルをクリアしてから、アメリカのテキストに入ることをおススメします。