アメリカに来て3年、中学生になったばかりの生徒から
英検準1級に合格した
という報告を受けました。しかもスピーキングは満点だったようです。
その生徒は、
「英検に向けた勉強をあまりしていないから、
他の子の参考になるかわからない。」
と謙遜していましたが、話を聞いてみると本人が自覚していないだけで、
理にかなったすばらしい勉強をしていました。
「私は英検前の1週間は本気で勉強をした。」
と言っていたその生徒。
どのように勉強したのでしょうか?
塾でやったこと
6月の英検1次試験に向けて、2月から対策テキストを実施しました。
英検を受検するとは親からは知らされていたので、何となくは対策をしていました。
テキストを始めた当初、対策テキストの正答率は20%程度。
でも、英検準1級は難しい内容だと知っていたので、焦りはありませんでした。
むしろ、できなくて当然という思いから復習もあまりしていませんでした。
今考えると、この早い時期に復習に力を入れておけば楽に合格できたと思います。
2月は雪で現地校がお休みになったり、冬休みがあったりとスケジュールに余裕があったのですが、
4月以降は学校のクラブやプロジェクトに追われて、塾以外では英検に向けた勉強をすることができませんでした。
単語の勉強
単語はMikanというアプリで暇な時や通学中に覚えていました。
Mikanは4択のクイズで単語を覚えていくアプリなので、隙間時間で勉強するのに向いていました。
また、わからない単語を自動でまとめてくれるのが便利でした。
その一方で、単語の意味だけをクイズするので、長文の勉強にはなりませんでした。
現地校では英語を使い、単語も少しずつやっていたけど…。
塾でやっている模試では合格点に届かないまま、
あっという間にテスト1週間前。
このままでは合格できない!
そう感じたそうです。そこから勉強の方法を変え、無事英検準1級に合格しました。
過去問を徹底してやる。
本番と同じ時間で過去問をやり込みました。どんなにできなくても本番の時間を想定して、
問1から最後まで通して練習をしました。そうすることで、試験慣れすることができました。
もちろん採点して間違えた問題は復習することで、次回以降は間違えないような仕組みを作りました。
色々な教材が売られていますが、過去問に勝る教材はないと思います!
わからない単語はノートにまとめる
今まではただ漠然と勉強していただけでしたが、試験1週間前からは過去問を解いて間違えた問題(問1)や、
長文の中で意味のわからなかった単語をチェックしました。
そして、単語とその意味、覚え方(どのような内容で
出てきたのか?現地校の授業のここで習ったなど)を
ノートにまとめていきました。
その数、キャンパスノート2冊分。
また、ノートを取るだけでなく、その中から10個ずつ単語を選び、テストをしていました。
その結果、本番では知らない単語がほとんどなく、スムーズに問題を解くことができました。
それよりも、「これだけ勉強したから大丈夫!」という自信になり、
本番でも落ち着いて問題に取り組むことができたようです。
長期記憶に留める仕組みづくり
人間は1日で75%の内容を忘れると言われています。
だから、いかに忘れないようにしくみを作るかが大切とされています。
そのためには、
1 1度勉強してから、早いタイミングで復習をする
2 勉強の内容をしっかりと理解すること
3 何かと関連付けて記憶をすること
4 アウトプットしながらインプットすること
5 整理・分類して覚えること
が有効です。
この生徒の場合
1 単語アプリで復習のタイミングを管理してもらいわからない単語を集中してクイズした
過去問を解いたらすぐに答え合わせ復習をした
2 過去問でわからない問題は解説を読んで理解できるようにした
3 ノートにまとめる際に、現地校で習ったことや単語が出てきた文章を記述することで、
色々な記憶と関連付けて覚えることができた
4 インプット(単語を覚える)と同時に、過去問を解く(アウトプット)ことをした。
また、ノートの内容も自分でテスト(アウトプット)した。
5 ノートでは、自分が復習しやすいようにまとめた。
基礎があったからこそ、今回のような直前の勉強で合格できた
この生徒が1週間で頑張って点数を伸ばしたのはもちろんですが、
短期間で点数を伸ばすことができた本当の理由は
「文法・(2級レベルの)単語」が
しっかり入っていたからです。
アメリカにいるので何となく英語が聞き取れ、雰囲気で会話ができるようになりますが、
基礎を固めないと中途半端な英語力で止まってしまいます。
英検準1級以上は中途半端な英語力では太刀打ちできません。
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