ポートランド・バンクーバー・シアトル(レドモンド)にある学習塾、巣鴨アドバンススクール。シアトル校の杉山です。
さて、今回のテーマは
『2024年から英検が変わる?』
2023年7月6日に英語検定協会から次年度(予定)より英検の問題形式が
一部リニューアルされるとの速報がありました。
まだ開始時期は本決定ではありませんが、2024年の英検から問題形式が変わる可能性があります。
では、どのように変わるのか見ていきましょう。
1、対象級について
2、【級別】変更点について
3、対策について
1、対象級について
変更の背景としては、
・学習指導要領では、英語での言語運用力が求められるということ。
・言語運用力とは、状況に応じて適切に思考・判断し、表現する能力のことである。
→スピーキング・ライティングのように、自分の言葉を使って表現する技能が重視されます。
変更がされるのは英検1級~3級までです。
(1級、準1級、2級、準2級、3級)
塾生がよく受検する準2級以上の級でも変更があるようです。
2、【級別】変更点について
3級
※筆記試験(ReadingとWriting)の試験時間が延長になります。
50分→65分
準2級
※筆記試験(ReadingとWriting)の試験時間が延長になります。
75分→80分
2級
準1級
※話題導入文とは?
従来
“Should rich countries do more to help poor countries develop?”
変更後
“The wealth gap between rich countries and poor countries often becomes a topic for discussion. Should rich countries do more to help poor countries develop?”
質問の前に導入文が入ることによって、難易度が多少上がったと言えます。
しかし、帰国生の方にとっては、今までの形式の方が簡単すぎたため、
適切なレベルの問題になったと言えます。
1級
3、対策について
ライティング
全体を通じて、変わった部分は英作文についてです。
従来のテストに比べて書く力が求められる試験となっているため、
しっかりとした英語力が求められるようになりました。
特に、英検2級以上の級ではTOEFLなど他の英語資格試験の内容に近づいた印象です。
ポイントとしては、正しい文法や適切な語彙を使って、論理的に記述することです。
現地校を通じて書く練習をしていると思いますが、文法の理解が不十分な生徒は
基本的な文法内容をしっかりと入れて、文法的に正確な文を書けるようになりましょう。
また、英文は正確に書けますが、テーマについての意見が思いつかない生徒は、
時間がある時に、色々な分野の本を読むことで背景知識を増やしていくことが大切です。
リーディング
準2級以上の級で語彙問題・長文問題が短くなるとのことでした。
設問が少なくなるということは、一問あたりに対する配点の比重が増すということです。
文章の内容を正確に把握する能力がより求められるということになります。
語彙問題の問題が減り、ライティングの問題数が増えることで
帰国子女の生徒にとっては有利な変更になったと言えます。
語彙問題は知識問題です。中には現地校で使わない単語も出ており、
帰国生の中ではその部分を苦手としている生徒が多かったからです。
逆に、現地校でライティングをする機会は多く、自分の意見を自分の論理で書けばよいため、
帰国生にとっては点数を取りやすい分野でした。
時間配分
ライティングの内容が増えることによって、時間配分が厳しくなる可能性が高いです。
ただ、英語表現力に比重が置かれるテストに変わるのは
良い変更だと思います。アメリカ生活を通じて、しっかりとした
英語力を身につけましょう。そのために、夏は基礎徹底です。
インスタグラムでの英語表現集はこちらから
You must be logged in to post a comment.