当校のブログでも英検についてお話ししてきましたが、今回は英検を過信しないでください、という記事です。
ポートランド・シアトル・バンクーバーWAで展開中の巣鴨アドバンススクール・ポートランド校教室長の御殿谷です。
今までの記事は以下のリンクからご覧になることができます。
英検の各級の目安
英検って本当にいい指標になるんです。
駐在で来たのであれば、当面の目標としてもまずは英検3級(中学3年生修了レベル)になります。
小学生以上の全ての生徒は、まずは英検3級レベルを目指しましょう。
そして、英検二級(高校修了レベル)もMiddle Schoolに上がるまでに取得できれば素晴らしいことです。
準1級に関しては、小学生でも合格できる子とそうでない子と別れます。
というのも、英検準一級の読解内容や単語のレベルは非常に高い。
環境やら心理学やら言われても、小学生には難しいのです。
ただ、読書量などが多い小学生なら準1級の合格は可能です。
現に、当校では多くの小学生が英検準1級を合格しています。
この前も、渡米して2年半の小学6年生が準1級を合格していました。
英検の弱点
当校でも皆に勧めている英検ですが、弱点もあります。
英検の弱点とは、ライティングをのぞいて問題が全て4択であるということ。
極端な話、チンパンジーに選択させたとしても、25%は正解できてしまうのです。
またアメリカ滞在が長い子であれば、選択問題なら勘で答えることもできます。
今まで、私は何度も目にしてきました。
この子は英検2級に合格しないだろう、という子が合格してしまうのを。
勘も実力のうち、そうかもしれませんが、やはり英検はあくまで指標として使って欲しいところ。
運よく合格できたらからラッキーなのではありません。
運よく合格してしまったら、それ相応な実力をつけるチャンスを逃したとも言えます。
本来、子供達は合格に向けて実力を上げるものです。
合格した後に実力を上げるというのはなかなかモチベーションが維持できません。
英検を受ける上で大事なことは
「英検◯級に合格することが目標なのではなく、英検◯級レベルの英語力をつけること」
レベルをつけることこそ、その子の自信につながります。
たまたま受かったのであれば、自信にはつながりません。
理想としては、しっかり単語力と読解力をつけた上で、英検を受けることでしょう。
また英検準1級はスタート地点です。
英検1級に関しては、かなりマニアックな単語が多く出てくるので、あまりお勧めはしていません。
それなら、英検1級よりも、TOEICやTOEFLに挑戦していきましょう。
TOEFLとTOEIC
TOEFLの一番の特徴は、そのアカデミックさです。
アメリカの大学に留学したい子が受けるテストになります。
TOEFLではアメリカの大学でやっていける英語力かどうかを測ります。
TOEFLのエッセイライティングはライティングの訓練素材としては最適です。
また読解問題も、実際のアメリカの大学生レベルの読解問題が出されます。
TOEFLと違い、TOEICはアジア(特に韓国と日本)で使われるビジネス英語のテストになります。
大学の入学時でも使われる指標ではありますし、楽天など大手企業も入社するための必須条件に掲げていますよね。
企業によっては、一定の点数以上をもっていないと昇進できなかったり、と日本では幅広く適用されています。
ただ海外に出ると、TOEICはあまり参考にされず、TOEFLの方が重要になるでしょう。
生徒自身が、今後アメリカが長くなるのか、日本に帰国するのか。
それによって、TOEICかTOEFL、どちらの勉強をするべきなのかが決まってきます。
まとめ
英検は便利で身近な指標になります。
大いに活用するべきでしょう。
ただ、実力相応でなくても合格できてしまうという弱点もあります。
しっかりと級相応な実力をつけて試験に臨むのが、賢い使い方でしょう。
英検も準一級を取得できれば、TOEICやTOEFLの勉強に進みましょう。
巣鴨アドバンススクールでは、英検、TOEICやTOEFL対策など行っております。
長年の実績もありますので、ぜひご利用いただければと思います。