駐在の子にとって、夏こそ、英語に取り組むチャンスなんですよね。
シアトル・ポートランド・バンクーバーにある学習塾・巣鴨アドバンススクールポートランド校の御殿谷です。
夏以外のシーズンというのは、現地校も日本人学校もあります。
ただ、夏の間は現地校がありません。
その間、英語を日常的に使わなくても実はあまり問題ではありません。
無理にサマーキャンプに入れて、日常的に英語に触れさせようとする必要も正直ありません。
なぜなら、現地校が始まってしまえば、十分に英語にさらされるからですね。
もちろん、夏の間も好きなことはやるべきでしょう。
サッカーが好きなら、サッカーを。
ダンスが好きならダンスを。
でも、夏の間もなんとかして英語に触れさせなければ、と駐在のご家庭は焦る必要はありません。
それ以上にやっておくべきこと。
それは英語の基礎を作り上げておくことです。
巣鴨アドバンススクールに通ってくれた生徒たちも、例に漏れず夏の間に基礎を作り上げていった子がたくさんいました。
夏の間に、日本の中学校3年間分の英文法に取り組みました。
英文法といっても、主語と動詞が、というように文法用語は大して学びません。
でも、語順が大事なんですよね。
I play soccer with my friends.
He plays soccer with my friends.
I played soccer with my friends yesterday.
I have played soccer with my friends.
という文章がスラスラッと出てくるようになることが大事です。
主語がheになったらplay → playsになることだったり。
昨日のことなら、play → played になることだったり。
経験にフォーカスするなら、haveつけなくちゃ、ということだったり。
そういうことを、一つずつしっかりと身につけていきます。
なんとなくではないんですね。
しっかりと身につけていくんですね。
そうすることで、しっかりとした英語が身につくんですね。
家で例えるなら、少しも狂いのない基礎が出来上がるわけです。
この基礎の構築をしっかりやっておかないと、現地校が始まれば嫌でも英語は積み上がっていきます。
基礎がしっかりしていない状況で積み上がっていっても、傾いたり、穴が空いていたり、基礎がしっかりしていない10階建てのマンションのようになります。
それは崩れやすく、倒れやすいものです。
基礎の構築だけに費やせる時は、夏だけ。
夏以外ですと現地校もあり、同時並行で進めなければいけないからです。
もちろん夏を逃したとしても、同時並行でも基礎の構築と現地校での勉強はやるべきでしょう。
多くの駐在の方々は、子供は英語が話せるようになればいい、と思っているかもしれません。
しかし、話ができるようになるのは、時間の問題です。
ある程度の時間と慣れがあれば、ある程度までは英語が喋れて聞けるようにはなります。
問題は、その後。
基礎こそ大事。
巣鴨ではもう15年、これを言い続けています。
ただ、英語の基礎の構築は当たり前すぎて、ないがしろにされやすいことなのです。
「人間関係は挨拶が大事、積極的に挨拶しましょう」なんて言っても誰も見向きもしません。
なぜなら当たり前だからです。
そんなことは知っているよ。それよりも、もっと誰もが驚くような、ハッとするようなことを言ってくれよ、と思うわけですよね。
英語も基礎が大事。
当たり前です。
当たり前なのですが、当たり前だからこそ、ないがしろにされます。
それよりも、どうしたら英語がペラペラ喋れるようになるのかを教えてくれ、となってしまいがちです。
基礎ができるようになれば、自ずとペラペラになります。
それは放っておいてもいいのです。
でも基礎がなければ、たとえペラペラ喋れるようになったとしても、それは薄っぺらいペラペラなのです。
台風が来たら、倒れてしまうような建築物なのです。
基礎なしには、どれだけ上に積み上げたとしても、簡単に倒れてしまいます。
夏の間に、しっかりと基礎を作り上げましょう。
英文法を身につけましょう。
正しい語順を、時制を身につけましょう。
夏こそチャンスです。
現地校がない夏だからこそ、チャンスなのです。
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