ポートランド・バンクーバー・シアトル(レドモンド)にある学習塾、巣鴨アドバンススクール。シアトル校の杉山です。
「帰国子女枠で大学を狙いたい、でもどこから始めればよいかわからない。」
保護者や生徒と話をしていると、そんな話をよく伺います。
最近は、帰国子女の受検パターンも多岐にわたっております。
また、生徒の英語力や海外在米歴でもが受験できる学校・学部が変わってくるため、
情報を集めるだけでも一苦労です。
そこで、このブログでは帰国子女の受験パターンについて説明していきます。
この記事を読めば帰国子女の入試パターンについて理解できるはずです。
帰国子女(大学入試)の入試パターン
1、帰国生入試
2、AO入試(総合型入試、自己推薦入試)
3、公募推薦入試
4、一般入試
どの大学・学部を選ぶかにより出願基準は変わってきますが、
以下の点は確認するようにしましょう。
・海外滞在期間
(どのくらい長く海外にいたのか、日本に帰国してからどのくらいか?)
・高校卒業後どのくらい経つか?
・現地校(高校)での成績
・(日本の高校に編入している場合)日本の高校の成績
・現在の英語力
1、帰国生入試について
まずは1つ目、帰国生入試(帰国子女入試)です。
ⅰ)出願要件
・学校によりますが、「2学年以上海外学校に在籍」としている学校が多いです。
・また、学校によっては「海外の現地校から日本の高校への編入の有無」
「本帰国後にどのくらい日本の学校に在籍したのか」を要件にしている学校もあります。
例)慶應義塾大学
外国の教育課程に基づく高等学校に最終学年を含め2年以上継続して在籍し卒業した者
→本帰国後に日本の高校に編入した場合は帰国生入試の要件を満たさない。
ⅱ)試験時期
私立大学:9-10月(早稲田・慶應・ICU・上智など)
国公立大学:11月または2月(東大・一橋などは2月入試になります)
ⅲ)試験科目
① 英語(外部資格試験の場合もあります)
※外部資格試験について…英検、TOEIC、TOEFL、IELTSなど
アメリカでの受検しやすさと、各大学で受け入れがしやすいということから、
TOEFLを受検するのがお勧めです。
ただし、ご自宅で受検できるTOEFL (home edition)は受け入れていない大学が多いです。
テストセンターで受けるTOEFL iBTを受検してください。
在米歴が短い方や、まだ英語力に自信のない方は、英検から受験するようにしてください。
英検では2級から使用できる大学はありますが、準1級を目指すようにしましょう。
準1まで取れている人は、TOEFLに取り組んでいきましょう。
② 小論文
日本語での小論文を課される大学が多いです。
③ 面接
面接試験も課される大学が多いです。
学校・学部によっては、口頭試問(各科目の内容について理解度を口頭で聞く)が
課される場合もあります。
④ その他
特に理系学部では、数学・理科など学科試験が課されるところがあります。
2、総合型選抜(AO入試・自己推薦入試)
総合型選抜はAO入試と同義です。
総合選抜型の入試は自己推薦形式で、自分の強みを活かした入試形式です。
近年は帰国子女入試の枠と、総合型選抜の枠を統合している大学もあります。
なので、帰国子女入試と総合型選抜は非常に似通っており、
英語という強みを活かすことができるため、帰国子女にとって受検しやすいパターンです。
① 書類…書類審査の際に、英語の資格試験の結果を提出することができます。
② 小論文
③ 面接
3、公募推薦入試
①公募制一般推薦と②公募制特別推薦の2パターンがあります。
①一般
大学ごとの出願資格を満たして、出身学校の校長から推薦された生徒が受験可能です。
評定平均値(学校の成績)に基準があることが多いです。
②特別
スポーツや文化活動における実績などが評価されます。評定平均値に基準があることは少ないです。
※学校によりますが、試験内容は面接・小論文の所が多いです。
4、一般入試
主に私立大学では、1科目または2科目で入試ができる学校があります。
英語のみ、もしくは英語+1科目の入試を選択することで、英語が強みを活かした受検を
一般入試でもすることができます。
ただし、上の3つの入試パターンが9月前後から始まるのに比べ、
一般入試は2月からの実施なので、受験期間が長くなってしまうという
デメリットもあります。
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