そこまで勉強が好きではなかった卒塾生が東京外語大学合格?
「おかげさまでTUFSに入学できることになりました」 帰国した生徒からの返信がこんなメッセージだったので、私は目が飛び出るほどビックリしました。 オレゴン州ポートランド、ワシントン州シアトル・バンクーバーにある学習塾の巣鴨アドバンススクールの御殿谷です。 TUFSとは 東京外語大学のことです。 国公立のため、もちろんセンター試験は受けますし。 2次試験でも2科目を受けないといけません。 それこそ難関校の難関校です。 東京外語大学の言語文化学部の中東学科に合格とのこと。 「なぜ中東?」と聞くと。 「トルコが好きなんです。将来はそういう中東の国を相手に仕事したいと思って」と。 もうとにかく色々とビックリで。 アメリカ生活 彼が初めて巣鴨に来たのは、もう10年近く前の話。 彼はまだ小学5年生でした。 アメリカでも野球をやっていましたね。 正直いうと、勉強はそこまでできる方ではありませんでした。 偏差値で言うと真ん中よりは少し上かなくらい。 帰国後 彼が帰国したのは中学3年生の時。 そのまま宮城県仙台のトップ校に入学。 当時の仙台はまだ帰国子女を受け入れる体制が整ってませんでした。 なので、運よくというか、運悪くというか、彼はトップ校に入ってしまったのです。 偏差値で言うと、50くらいの子が、70くらいの学校に入ってしまった訳です。 彼も「学校の成績はボロボロだったので、僕のせいで、次に来る帰国子女の子たちのハードルが上がったと思います」と言っていました。 つまり、彼が帰国子女として入学させてしまったが故に、学校側は反省をして、次に来る子たちは厳密に審査しよう、と思っただろう、と。 彼は入学後、相当苦労したようです。 古事成語 彼の口からもこんな古事成語が出てきました。 「鶏口となるも牛後となるなかれ」と。 おぉ、そんな古事成語が出てくるなんて、と感動さえ覚えました。 大きな集団でもビリになるより、小さな集団でもトップになる方が良いですよ、という意味ですね。 これは進路を決めるときも大事な考え方ですね。 どうしても多くの保護者が子供を「いい学校」に行かせようとしてしまうのですが。 必ずしも、世間で「いい学校」が、本人にとって「いい学校」かどうかは別の話です。 多少、評価が低くても、そこでリーダーシップを取る機会があるのなら、それはいい学校なのだと私は思います。 アドバイス 最後に彼に聞きました。 「何か今アメリカにいる帰国前の子たちにアドバイスは?」と。 すると...
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