バイリンガルなんて見せかけの魅力
皆さんの周りのお友達は「バイリンガル」でしょうか。 巣鴨アドバンススクールポートランド校教室長の御殿谷です。 バイリンガルな人もいれば、そうでない人もいるかと思います。 自分はバイリンガルでなくても、子供にはバイリンガルになってもらいたい、と強く願う保護者も多いです。 自分がバイリンガルでないほど、子供にそれを強く願ってしまうものかもしれません。 アメリカに住んでいる日本人であれば、アメリカ在住という環境を生かして、子供にはバイリンガルになってもらいたい、と願うのは親として当然でしょう。 バイリンガルの定義とは そもそも、どこまで第二言語を操れるようになれば、バイリンガルなのでしょうか。 第二言語で挨拶できればバイリンガル? 会話ができればバイリンガル? 本が読めればバイリンガル? 通訳レベルでバイリンガル? 実は、私たちが日頃使っている「バイリンガル」という言葉なのですが、その定義は人によって違うものです。 皆さんは、お子さんにどのレベルのバイリンガルを目指して欲しいですか。 もちろん、通訳レベルでしょうか?そこまで行かなくても、本を読めるところまで? サッカーをやらせているお子さんには何を期待していますか? プロになること?それとも健康のため?サッカーを楽しんで欲しいため? ピアノをやらせているのは、ピアノのプロになって欲しいから?音楽を楽しんで欲しいから? 不思議なことに、言語教育になると、途端に期待値が上がってしまうもの。 魅力的な人はバイリンガル? Photo by Pixabay on Pexels.com 次に、周りの友達を想像してみてください。 昔からの友達もいれば、最近知り合った友達。子供を通して知り合った友達。 様々な友達がいるとは思いますが、本当に信頼できる友達は、どういう人でしょうか。 その人は日本語だけ喋る人でしょうか。それとも英語も日本語も操る人でしょうか。 もしその人がバイリンガルであれば、逆にその人がバイリンガルでない場合は、信頼できない人になりますか。 私の親友は、日本生まれ日本育ち、アメリカの大学でスペイン語の教授です。(もう訳がわからないですね) 例え、彼が3加国語を操っていなくても、親友です。 決して、トライリンガルだから友達ではないんですよね。 言語とはツール 言語教育になると途端にハードルが高くなり、でも言語は人を魅力的にするわけではありません。 言語とはツールでしかありません。 しかし、そのツールを操っている人は、魅力的に見えてしまうものです。 第二言語や第三言語を操ってコミュニケーションを取っている人を羨ましくなってしまいますよね。 しかし、本当に大事なことは、その見せかけの魅力ではなく、その人の人間性です。...
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